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極上の音、大人たちの聖地。
日本のジャズ・クラブの代名詞ともいえる「ブルーノート東京」。その歴史は、アメリカのショウビズが最敬礼する伝説のシンガーのステージによって幕を開けた。昨年末に発表されたレディー・ガガとのコラボレーションアルバムにより、全米アルバム・チャート史上最年長となる88歳で1位を獲得したトニー・ベネット。昭和最後の年にあたる1988年にオープンした「ブルーノート東京」は、思えばその誕生の瞬間から、日本におけるJAZZの聖地だった。
平成の年号と重なる26年の歴史の中、「ブルーノート東京」は、正統派JAZZを中心にフュージョンやR&B、ボサノバなどのアーティストに門戸を開き、都心の夜に多様なジャンルの音楽を奏でてきた。洗練された空間で、一流レストラン並みの料理と酒を愉しみながら味わう極上の音。世界の一流アーティストが集うステージは、音楽界の名だたるビッグネームをも魅了し、いつしか飛び入り演奏がクラブの醍醐味のひとつとなった。
例えばエリック・クラプトン。2000年5月、ドクター・ジョンのライヴを客席から見守っていたクラプトンは、突如ステージに上がり、ドクター・ジョンとともに生演奏。店側も把握していない正真正銘の飛び入りに、居合わせた観客は夢のような時間を共有することとなった。また2003年4月には、スティーブ・クロッパー率いるブルース・ブラザース・バンドのステージに忌野清志郎が飛び入り出演。清志郎とブルーノート東京の縁は深く、活動休止直前の2008年2月には“忌野清志郎 完全復活祭 追加公演前夜の晩餐”が行われたほか、同年11月には、BOOKER T.&THE MG’Sのライブに飛び入りし、「IN THE MIDNIGHT HOUR」と「SOUL MAN」を熱唱している。
コアな音楽通はもちろん、世界の名プレイヤーたちもが特別な敬意を払う唯一無二のステージ。青山が誇る音楽の殿堂は、大人の社交場として、時を経るごとに輝きを増している。
開業時のポスターを飾ったのはオープニングアクトを務めたトニー・ベネット
小原流会館の向かいにあったブルーノート東京の旧店舗
BLUE NOTE TOKYO
エキサイティングな夜を豊かな彩る本格ディナー。
ライブへの期待感を胸に味わうディナーは同クラブの醍醐味のひとつ。フレンチをベースにシェフの独創的な感性を添えた料理は、本格的なコースはもちろん、手軽なメニューも多数用意されている。ジャズの名曲をイメージしたオリジナル・カクテルなど、特別な夜を演出するドリンクメニューも多彩。
1.ディナーコース 2.本日の鮮魚のカルパッチョ 3.和牛と夏野菜のサラダ タプナードソース
4.BLUE NOTE TOKYO WINE 5.ストーム&グレイス 6.BLUE NOTE TOKYO BEER